元 外資系広告代理店 営業マンのつぶやき

ちょっと早めの定年退職。さてとこれから何をやろうかな。

Vol. 1 - 早期退職制度

とある外資系広告代理店に勤務して20年。広い意味での広告業に携わって約32年。ずいぶんと長い期間、広告業界に身を置いておりますなぁ。2019年の日本は国際的なスポーツイベントに於いて日本チームがベスト8に入ったという快挙に沸いた年。私も当該イベントの一部分を手伝い、予てからの夢でもあった国際的なスポーツイベントにかかわれうれしくて、業務に全力投球!かなりのハードワークでしたがなんとか無事に終了。

 

しかしイベントが終了して間もない2019年11月21日(木)15:30、この時を待っていたかの如く会社から呼び出しが。なんとなく数年前から覚悟はしていたけれど「早期退職プログラムのご案内」たる書類が社長より提示された。我々、外資系代理店では日本の定年である60歳を待たずに早期退職制度等の活用により会社を退職せざるを得ない環境が多々ある。数年前もこの制度で仲間が去っていった。次は俺の番だなと思いながらやはり来たぜ!という感じだった。覚悟はしていたがそれは、それはショックでしばらくは立ち直れなかったよ。

 

会社側からの言い分はこうだ。会社に残ってお仕事をされても構いません、あるいは今回の制度に乗って退職されても構いません、どちらでもよいですよとのこと。仮に退職される場合、今なら定年まで働いたことを前提とした退職金とさらに特別加算金を用意しております、どうぞお好きなほうをお選びください、という二者択一方式だ。20年も働いてきた会社だ、どっちか選べと言われてもそりゃぁ無理ってもんでしょ。

 

とは言え、選ばねばならず10日間程、悩んだ末に退職することを決意。というか「早期退職プログラムのご案内」を提示された時点で辞めるつもりだったのでどちらかと言えば気持ちの整理的な10日間だったのかもしれない。その証拠に早期退職を提示されたその日の晩は一睡もできず、ベッドの上でゴロゴロとしていたが「どうせ辞めるんだ!だったら職を探そう!」という意思のもと、数十年ぶりになる履歴書・職務経歴書を書き、何度もリバイズしその後、大手の転職サイト7社宛に一気に登録!気がついたら翌日の昼近くになっていたよ。自分がいつ大学を卒業したのかも忘れていたことに気がつき、現職20年という年月の重さを改めて知ったひと晩だったかな。

 

このタイミング、ちょうど妻は出張中で週末に帰ってくる予定。妻になんと言おうか悩んだがまぁフツーに話をしよう、隠したって意味ねーしなと考え妻がお土産持参、楽しい気分で帰ってきたときに悪かったがビシッ!と話をした。妻からの返答は意外なものだった。「あたしがあんたと結婚した理由って知っている?」と聞かれ、「いやよくわかりませんが」とオレ。「だったらちょうどよい機会だから教えてあげる」といって以下の3つを俺に教えてくれた。

 

1.無人島に残されても生きていけるくらいのサバイバリティがあること。

2.プレッシャーに負けず強く突き進んで行けること。

3.積極的に人とコミュニケーションを取り常に前向きに生きていること。

 

だから結婚したんだよぉ、と言われ頭のてっぺんからズッキューン!と衝撃が走り、そうだったんだぁ、そう思われていたにもかかわらず俺はだらしいねぇ男だったなぁとあらためてというか今さら反省の念にかられた。さらに妻は、だからあわてて仕事なんて探さなくたっていいのよ、どうせなるようにしかならないんだから仕方がないんじゃない?それに当面は食べてゆけるお金ももらえるんだし、それなりに蓄えてきたお金だってあるじゃない、あわてない、あわてない、、、なんでバイトまで含めて職を探しているのよ。との返答。

 

えっ?だってずっと働いてきたから、これからも働かなくっちゃいけないと思って、と俺。バカなんじゃない?あたしが今、言ったこと理解している?と妻。よ~く考えてみたらそうだ、50代も後半になってそう簡単に職が見つかるとも思えないし今まで会社組織に身を置いてサラリーマン人生まっしぐら!だった俺。一瞬たりとて未労働という空白の時間を作っちゃいけない、働かなくっちゃ!というサラリーマンとしての悲しい性がそこにあった。

 

ってことで2019年の12月を迎え、妻の言葉にも感化されつつも、とは言え男のプライドみたいなものもあり、さてこれからどうしたもんかなぁ。なんだかんだ言ってもまずは仕事を探してみるか!やるだけやって悔いのない転職活動をしてみよう!それでだめならそれが俺なんだ!という気持ちになりこれから約3ヶ月間、五十代後半のおっさんが数十年ぶりに就活ってヤツを体験することになる。★最後までご一読ありがとうございました。

 

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2019年5月 - 青森県 龍飛岬への道。


Vol. 2 -「50代後半の就活とは」へ続く。